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【伏】~豫章医務室@田中~ 四世「うん?なんかおかしいな?…まあ、まだ迎撃まで時間少しあるから、問題があったら言えよー?別の人に代わってもらってもいいし。」 軍師「…いえ、僕が行きます…。国宛で馬鹿にされたお返しをしなくちゃ…。」 四世「ふむー?」 明らかに軍師の様子がおかしいと思い始める四世。 四世「まあいいや。ちょっくら医務室行って来るわ。」 軍師「…はい。」 医務室へ入る四世。 四世「うおーっす。おっさん、なんか元気になる薬あったら一個出しておいてちょー。」 医務「了解じゃ。疲れてるのかね?」 四世「いや、オレじゃないんだけどね。まあ、よろしく。」 医務「ふむ。」 カーテンが閉まってるベッドへ近づく四世。 四世「さて、と……。」 カーテンを勢い良く開ける。驚く神鬼兵?。 四世「おい、起きろ、田中。」 神鬼兵?「………?!」 四世「てめえしらばっくれんじゃねーよ。とっくにバレてんだよ。首が360度回る人間なんているかボケ。」 田中「いや、あの…。」 四世「しっ!しゃべんな…。お前、俺が騙されて神鬼兵連れて来たなんてのが皆にわかったらオレがカッコ悪いだろが。だから黙ってお前を好きにやらせてたんだよ。お前も、チャイポンにオレが文句言ったら、帰りづらいだろ。黙ってる方がお互いのためだ。わかったな?」 田中「…はい。」 四世「で、だ。お前、ちっと建業行って来い。」 田中「は?!」 四世「攻撃だよ、攻撃。」 田中「無理っすよ!それこそ無駄死にじゃねーっすか!」 四世「声でけーっつんだよ、バカ!殺すぞ?!」 田中「……」 四世「話を聞け。いいか?今あちらさんは攻撃にやっきになってて、守備がとても薄い。更新時間を調べてみたら…ちょうどオレん時が守備ナシで壁も薄い。つまり、お前は支配だけしてこいって事だ。わかるか?」 田中「…マジっすか…」 四世「それにお前、今まで何かしらいわくつきでも死ななかったっていう悪運があんだろ。ならお前一人攻撃したら…ルーパーに当たるか支配しかねえはずだろ?」 田中「…そうっすけど…」 四世「て事は、お前は最強の兵士だ。」 田中「!!」 四世「お前ならこの戦争、終わらせられる。幡陽はすでに手を回した。もうすぐ支配だ。あとは…お前頼みだ。」 田中「…」 四世「どうだ?やれるな?」 田中「わかりましたよ…。行かなくてもどうせチャイポンかアンタにいじめられるだけだしね。」 四世「よし。よく言ってくれた。」 田中「今日はずいぶんマジメっすね…。」 四世「あん?やる事だけはやっておいて後は力抜くのが俺の主義だからな。お前がまさかその「本気」の部分を担当してもらうとは思わなかったわ。」 田中「うっせーな、オレも嫌だっつーんだよ。」 四世「とにかく、頼む。お前にオレや軍師、兵士みんながかかってんだ。すぐ準備してくれ。」 田中「わかりやしたよ。」 四世「わりーな。」 田中「そーいや、さっき、隣に例の女の子が寝てたんですけど…。」 四世「うん?それがどうした?お前、まさか夜這いしたとか?!」 田中「ギクッ……いや、ちがくて!…その子が寝言で、その「シャオリン」って男の名前を言ってたんですよね…。軍師さんてそんな名前じゃないっすよね…」 四世「ふが?違うはずだが…。あの子ってまさか別に彼氏とかいるのか…?」 田中「かもしれません…。それ、軍師さんに言った方がいいのかなーとか考えたんですけど…。」 四世「言えるわけねーだろ。ただでさえ今、テンションがた落ちしてんのに。」 田中「そうなんすか…。」 四世「おう。」 田中「じゃあ、もし軍師さんフラれたら…元気づけてやりましょうよ。宴会でもやって。」 四世「お、おう…。その時はな…。…まあ、今はそれはおいておいて、とにかく頼んだぞ?」 田中「やれるだけやってみますよ。」 四世「覆面を取るなよ。さっきも言った通り。」 田中「わかってますよ!」 四世「つか、支配の仕方知ってるのか?本丸にある支配ボタンってのを踏むんだぞ?」 田中「わかってるっつーの!」 四世「んじゃ、戻るわ。すぐ、出てくれ。」 田中「あいあい。」 四世「おっさーん、薬、準備でけたー?」 医務「うむ、これでよかろう。」 四世「うっす、あんがとさーん。」 ガラガラピシャーン 医務室を出て持っているビンに書かれた「メンドクサガリータS」というラベルを見る四世。 四世「ホントに元気になんのかよ、これ?逆みたいなネーミングだな。」 【伏】~A国君主オン時~ A君主「…うお?何?戦争?」 A国民「君主!!やっと来たんですかー。遅いですよー!」 A君主「いや、ごめん…。ちょっと色々あって…。でもなんで戦争なの…?」 A国民「詳しくはわからないけど…。布告されて、招猫さんが全国から傭兵もらって、どうにか戦ってるって感じです。」 A君主「そうなんだ…。で、招猫は?」 A国民「今、攻撃に行ってます。」 A君主「あ、そうなの。…………ていうか、これって………明らかに守備ヤバいよね……?何やってんだ、招猫はー!」 ~豫章城・本丸~ 軍師「四世さんっ!!!」 胡瓜「君主様!!勝った…?!勝ったんですね?!」 四世「どーやらそうみたいねー。」 新人「黙って一人で楽しみやがって。」 輪舞「よくわかんねーけど、おめでとさん!」 四世「ん?まだいたのネカマ軍師。おめーらはもう無所属なんだろ?さっさと帰れや!ペッ!」 招猫「うぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!!!!!!」 四世「言う事聞かないと、世界の見張り番に抹消されんぞー?早く出てけー?」 招猫「くうううううううううううう!!!!全軍撤退!!!」 渋々と城から出て行く招猫軍。 輪唱「リンネちゃん!」 軍師に抱きつく輪唱。 軍師「ちょ…おふくろ…。やめてよ、恥ずかしい。」 輪唱「恥ずかしくなんてないざます!喜びを爆発させるざます!!」 輪舞「はっはっは。まあ、素直に受け止めておけ。」 軍師「つーか、俺の親父ってどういう事…?」 輪舞「んー?繰り返し説明すんのメンドくさいから、あとでママから聞いておきな。」 新人「よくやったね。」 胡瓜「…ありがとうございます!」 新人「君はもう充分強くなったと思うよ。誰かを守れる強さを備えたんじゃないかい。」 胡瓜「少し…強くなれた気がします。」 新人「お姉さんもきっとほめてくれるよ。」 胡瓜「そう…ですかね…。」 ふと気づくと、招猫軍が放置していった小林が倒れたまま。 胡瓜「小林くん……。」 四世「彼は…気持ちが強すぎて暴走したんだな。」 新人「そうだな…。なんとも不遇だな。」 軍師「……彼には何も罪はなかったのに。」 輪舞「想いは自分を切りつける刃にもなりえるからな。」 すると小林が少し動きを見せる。 胡瓜「生きてる…?!」 小林「こ……胡桃ちゃん…」 そして空から一筋の光が小林を当てる。 同時に一人の女性が現れる。 胡瓜「………!!!お姉ちゃん!!!」 胡桃「胡瓜……。よくやったね…。私の最後の心残り…。それがやっと終わったわ…。」 胡瓜「おねえちゃん…」 胡桃「胡瓜…。私はあなたが心配だった。一人で大丈夫かと、人から守られてばかりじゃないか、と。でももうあなたは逞しくなった。一人でも、いえ、人を守れるほどに、ね。」 胡瓜「おねえちゃん…!おねえちゃん…!」 胡桃「小林くんはね。どうしても私と一緒になりたがった。私の死を知れば、私と一緒になって死のうとするの。だから必死でそれを止めた。そしてあなたと引き合わせた。小林くんが生きるため、あなたが強くなるため。私の心残りのために、あなたにも小林くんにも辛い目に遭わせてしまったわ。ごめんね。」 胡瓜「ううん!…全然大丈夫!…私がお姉ちゃんにした事に比べれば…そんな事…」 胡桃「胡瓜…。」 胡桃は小林の体に手を吸い込ませ何かを手にとって大事そうに抱える。 胡桃「あなたが私に責任を感じる必要はまるでないわ。私はあなたに何も恨みもない。むしろ私が謝りたいぐらい。現世は今にも壊れそうで、生きるのはとても大変。私は楽になったかもしれない。色々なモノから開放された。だけど、そんな大変な事をあなたが一人背負う事になってしまった。前のあなたはきっとそれに押し潰れてしまっていた。だから強くしたかった。」 胡瓜「そんな…。」 胡桃「そして小林くんの私への愛を、私はあなたへの愛へと変換させてもらったの。あなたは見事に乗り切ってくれた。私はもう心残りなく逝ける。」 胡瓜「おねえちゃん…。やっぱりだめ?もう一緒に暮らせないの?」 胡桃「それは望んじゃいけないんだよ、胡瓜。わかる…よね?」 胡瓜「う…ん。」 胡桃「大丈夫。私は小林くんとこれから過ごせるから。愛した人とずっと。だから心配しないで。それに、胡瓜も…大事な人出来たんだね。良い人だね。おめでとう。」 胡瓜「うん。…ありがとう。」 胡桃「照れてる照れてる。」 胡瓜「…うるさいなー。」 胡桃「あはは…。もう時間がないわ…。あなたが天寿を全うしたらまた会えるから…。その時までたくさん辛い事もあるかもしれないけど、良い事もきっとたくさんある。そんな話を今度は聞かせてね。」 胡瓜「もういっちゃうんだ…。お姉ちゃん…ありがとう…ありがとう…ありがとう!!」 胡桃「うふふ。お礼はいらないわよ。じゃあ、胡瓜、またね。みなさん、胡瓜の事、ありがとう、これからもよろしくお願いしますね…」 胡桃は大事そうに小林の魂を抱いて空へ消え、降り注いでいた光も消える。 軍師「今のがお姉ちゃん…なんだね?」 胡瓜「…はい。」 軍師「やっぱりそっくりなんだね。」 胡瓜「…はい。」 軍師「その…僕は頼りないかもしれないけど、これから必ず守ってあげるから…。」 胡瓜「…はい。…でも、私も守ります!」 軍師「…うん。そっか。そうだね。お互い、ね。」 胡瓜「はい!」 すると小林がムクッと起き上がる。 一同「えええええええええええええええええええええ?!」 小林?「やっほおおおおおおおい!!!!!!!」 四世「おまえ…まさか…」 小林?「肉体手に入ったぜええええええ!!!」 軍師「………あの、親父さん……ですか?」 小林?「おう!ほぼ同年代の親父の出来上がりだぜっ!喜べ!輪唱!こんな若い男がお前の旦那だぜ!」 輪唱「アータ……。」 小林?「しかも、こんな可愛い子が俺の娘にもなるなんて!一石三鳥ぐらいだな、こりゃ!」 軍師「まっ…まだ結婚するとかなんて言ってないじゃない!」 小林?「まあまあ!時間の問題だろ?!気にすんな気にすんな!」 胡瓜「えええっ」 輪唱「んまっ!ちょっとアータ!」 騒ぐ一同。 四世「てーかさ」 新人「ん?」 四世「戦争勝っちゃったら、まだ国あるんだよね。また戦争するかもしれないんだよね。」 新人「そうだな。」 四世「そしたら、軍師は米まきオンリーだな。守備にもつかせず。」 新人「…そうだなあ。」 チャイポン「その心配ないヨ。」 四世「うわああああああああああああっ!何だよ突然コノヤロウ!」 チャ「四世サン、荷物まとめナサイ。」 四世「は?なんで?」 チャ「この戦争、あんた達の負ケに決まってルデショ!!!」 一同「はああああ?!」 チャ「武将がいないのに兵士だけ支配なんてルール違反!攻撃来た人に守備してる人の所属兵士以外が応戦するのもルール違反ヨ!ヨッテ、アンタの負け!」 四世「ちょ…マジかよ!それぐらい目つぶれよ!!!」 チャ「何文句アル?」 チャッ(ピストル構える 四世「あっ…ありません!!」 ●新しく建業にA国を建国しました! ●A国の招猫は豫章を支配しました! ●出来心国は滅亡しました! ~豫章城外~ 四世「………。」 軍師「………。」 小林?「………。」 輪唱「………。」 新人「………。」 田中「……チッ。」 四世「誰だ今舌打ちしたヤツぁ!!!」 田中「うっせえな!あんたがアホみたいな事すっからだろ!」 四世「てめえが実行犯だろうがよ!」 田中「ざっけんな!なんだか俺をヒーローにしたてあげようとしやがって!」 四世「まんまと乗せられてたくせに、偉そうな事言うんじゃねーよ!」 胡瓜「私が…小林くんを攻撃したのもダメだったんですよね…」 四世「いやいやいや!君は悪くないって。悪いのは全部こいつだから!アホ田中!ハゲ!」 田中「だからハゲてねーって、もう5回ぐらい言ってんだろ、いい加減モノ覚えろや、痴呆症!」 小林?「目くそ鼻くそだな。」 四世「てめえ、ロン!!勝手に人の肉体奪っておいて上からモノしゃべんなや!」 輪唱「アータ、うちの主人に向かってなんて口を?」 四世「いえ!なんでも!」 軍師「とにかくまあ……。これからどうするか考えましょうよ。」 新人「だな…。」 四世「軍師、お前はこの世界に家族が揃ってなおかつ大事な人も出来た。もう武将として生きる必要もないんじゃないか?」 軍師「…そう…ですね。」 小林?「まあ、家としては戻って来いとは言わないが、この子と一緒に暮らすのがいいだろ?リンネ。」 軍師「はい…そうですね。」 輪唱「んまっ!じゃあ帰って来るのね?!アータも一緒にいらっしゃい、娘が出来たと思ったらアタクシもとても嬉しいざます!」 四世「姑いびりには気をつけなねー、胡瓜ちゃん。」 輪唱「何を?!」 小林?「はっはっは。それはオレが気をつけるから大丈夫だ。なら、この道はオレ達は右へ曲がる。モミーの旦那、久しぶりに会えたけど、今も元気そうで良かったよ。」 四世「おう。前は世話になったけど、今は大丈夫だ。あんがとな。」 小林?「お礼を言われる事はないさー。それにそこの、新人って名前の人。改名してるから気づかなかったけど、懐かしかったよ。」 新人「気づいていたかー。」 小林?「そりゃーな。昔話をもっとしたかったけど、まあ、それはまた今度いつでも出来るだろう。今度うちにでもみんなで遊びにでも来いよ。いつでも歓迎すっからさ。」 新人「うん。その時にゆっくり話そう。」 四世「おう。」 軍師「四世さん、本当に色々お世話になりました。」 四世「改まって言うなよ。こっぱずかしいわ。」 胡瓜「君主さん、私も…。」 四世「だあああああっ!!もういいから、そういう類は。今度ゆっくり家に行った時にでも、な。今日はもういいぜ、そういうのは。」 輪唱「そうざますね。みなさん、リンネ共々お世話になりました。必ずお礼したいのでうちへいらしてくださいざます。」 田中「是非行きます。」 四世「テメエが言うなハゲ!」 田中「だから…!」 小林?「もういい、お前らのつまらん喧嘩は。…さて、じゃ、ここでお別れだ。病院にも行かないとダメだしな。長話は無用だ。」 胡瓜「病院…?」 軍師「君のお母さんの所だよ。」 胡瓜「え…。」 輪唱「お金を持って行ってすぐに手術してもらわないと、ざます。」 胡瓜「そんな…あの…。」 四世「金なら大丈夫。武将だと金は残る。俺なんてろくに金使ってなかったしね。」 軍師「うん、そうそう。」 四世「おめえはニセ飛燕衝動買いした上に騙されてただろがよ。」 軍師「うっ…。」 四世「ま、とにかくそゆこった。時間ももう遅いから急いでいきな。」 胡瓜「ホントに……ホントにありがとうございます!」 四世「だから、その類の話はもういいって。じゃあ、みんな、またな!」 軍師「家に遊びに来てくださいね!待ってますから!」 小林?「おう、じゃあ、またな、モミーの旦那!」 輪唱「失礼するざます~。」 見送る3人。 四世「で…。3人残ったわけだが…。」 新人「私は登用が来てるので他国へ仕官するよ。あの招猫は潰さないと気がすまないのでな。」 四世「そうか。じゃあ、お前もここでお別れだな。」 新人「ああ。」 四世「また世話んなったな。いつもありがとな。」 新人「いや、気にするな。私も楽しかったよ。」 四世「ほんじゃ、ま、またどっかで。」 新人「うん。じゃ、失礼するよ。」 歩いて離れていく新人。 四世「で、結局二人なのな。」 田中「…ぺっ」 四世「てめええええ!!!!!」 田中「まあ、あんたといれば今回も死なないで済むからいいか。」 四世「そういう理由で納得すんなや。兵士のくせに。」 田中「あっ…。」 気づいたらそこは釣堀・聖夜の前。 四世「聖夜つったら、みんなクリスマスを言うけど、人を想って過ごす夜はいつでも聖夜なのかもしれねえな。」 田中「…何気色悪い事言ってんすか?」 四世「おめえ、二度と米食わさねーかんな」 田中「米だけはダメ。絶対」 四世「だったら従順になれや。」 聖夜の看板が「営業中」。 四世「あれ?やってんのか?」 田中「あ、ホントだ。」 四世「入ってみっか?」 田中「いいっすね。」 四世「あ…」 田中「ん?」 四世「胡瓜ちゃんのお母さんの病院代あげちゃったから…残金、1…」 田中「………。」 ~ お わ り ~
by yonseiyonsei
| 2004-01-08 11:38
| <最終回>(3/17)
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